しょっぱなから面白い

先日、三鷹の武蔵野芸能劇場というところへ
柳家初花(しょっぱな)さんの観賞会?へ参加してきました。
花緑師匠の一番弟子でまだ二つ目ですが、
なんかただならぬ佇まい。にもかかわらず私と同い年。。。
いやあ。なんか妙なもんです。
自分と同い年の噺家さんがいるなんて。
初花さんもマクラで言ってたけど、
国会議員まで出てきたもんね。
ほんと、オトナになったもんです。
さて、観賞会のほうですが、
名前の通り初めから終わりまできちんと笑わせてもらいました。
チケット代のもと以上はしっかりと取りました!ふふふ。
でも、実はもしかしたら当日タダでみれたかも!
という事件が起こっていたのです。
というのも劇場のエレベーターが一緒になった
おじさんが突然「ねえ、チケットあげるよ」
と言うではありませんか!かなり動揺しつつも
受付にチケットを頼んでおいてある私はお礼を言って断ると
「いやあ、一緒に来る予定の友達がこれなくなってさあ云々・・・」
とチケットのあまった理由を語り始めました。
とにかく驚きましたが落語好きなんて変な人が多いし。。。
と、勝手に納得して席に着きました。
どこに座ろうか迷ったのですが、一人で来ていたこともあり、
真ん中の席に座るのはしのびなかったので、
上手側の席にゆったりと腰かけ鑑賞しはじめたのですが。。。
なんだか、おちつかない。というのも気のせいかもしれないのですが、
落語を観たことのある人は知っているかもしれないけれど、
人物を演じる時に落語というのは上下をきって演じわけたりするのです。
どうもその時、おもいきり演者と目があってしまうポイントに座ったよう。。。
ものすごく居心地わりい。。。
なんかすんごい緊張する。。。
いや、でもそれは気のせいに違いない。コンサートなぞで、
「今、絶対諸星君私のこと見た!」
と言ってるのと変わりないのかもしれない。
でもやっぱり一度そう思っちゃうと、もうダメで、なんか妙にぐったり。。。
緊張しながらも笑ってしまう。。。まさに「緊張と緩和」。。。
(使い方、ちがうよーな気がしますが、つっこまんといて!)
そんなこんなで仲入りになり、その間に、
次回の観賞会で初花さんにやってほしいネタを客が紙に書き、
目の前で抽選会を行う恒例のイベント?が行われたのですが、
どうもお客さんの中で、仲入り前に初花さんがかけたばかりの「強情灸」を
書いた人がいたらしく、「これはどういう意味ですか?今日の強情灸ではダメってこと?」
というようなことを初花さんが言い皆が笑っていると、
突然うしろから声をかけられ「もしかして、書いた?」
と聞かれたのです。そう、あのチケットおじさんだったのです。。。
わ、わたしじゃありません。。。もしかしておじさん私のこと好き?
ちなみに、当日初花さんがかけたもう一つの噺は「竹の水仙」でした。
左甚五郎シリーズ(と勝手に呼んでるけどいいのかな?)私好きなんですよね。
そうそう、あと初花さんの他に桃月庵白酒さんが出て
「寝床」をやりました。この噺は枝雀のでしかきいたことなくて、
江戸落語でみるのはなんだかすごく新鮮でした。
(それにしても驚いたのはこの演者の白酒さん。
 今年の九月に真打ち昇進したばかりのようなのだが、
 すんごい上手い!そしてすんごい貫録!)
というわけで色々な事件がありましたが、大変楽ませてもらいました。
そして図々しくもてぬぐいまで頂いて帰ってきました。
落語ブームとはいえ、やはり若いお嬢さんが一人で来ている。
といのはあまり見ないのでもしかしたら素敵な出会いが待っているかも!
大富豪のご隠居とかさあ。。。
だから皆、特に若い女子!ゆみかおるみたいな服着て落語に行きましょう!
あ、でもゆみかおるっていつも風呂入ってるからな。。。
しかし、当日私はゆみかおるではなく林家パー子に近かった。。。